天龍の紅 くんまの紅茶

 明治十二年(一八七九)五月五日、天竜川流域の茶取引の中心地であった磐田郡二俣村(現浜松市天竜区二俣町)に紅茶製法伝習所が開所。
 翌年、横浜港より天竜産紅茶の輸出が開始されました。
 本場英国でも高い評価を得た天竜川水系の紅茶。
 山が育んだ茶葉本来のナチュラルな甘味と豊かな薫りは天竜紅茶ならでは。
 天竜楽市からオリジナルパッケージで登場。

 静岡県浜松市天竜区大栗安(おおぐりやす)、清流阿多古川(天竜川水系、平成名水百選)上流の山上にある天空集落で作られた山の紅茶。


 大栗安は標高450メートルの急峻な斜面に開かれた集落で、その美しい景観は日本の棚田百選に選定されています。


 熊(くんま、旧熊村)地区にはこうした山の斜面を利用した茶畑が多く、斜面を吹き下ろす風通りの良さ、朝霧がかかり昼夜の寒暖差が大きく、高地でありながら降雪量は少ないなど、茶栽培に適した条件が揃っています。


 くんまのお茶は煎茶としても甘味が強く渋味が控え目で、紅茶にすると一層その特長が際立ちます。強く華やかな香りとインパクトのある甘さは和紅茶に対するイメージを一新させてくれるでしょう。

 春には花が咲き乱れ“絵に描いたような”桃源郷の様相を呈する大栗安本村集落。四季折々の風景を撮影に来るカメラマンも多いとか…

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 近年、静岡市丸子では「国産紅茶発祥の地」として静岡紅茶のPRに力を入れています。
 丸子が国産紅茶発祥の地と謳う根拠は、日本に八ヶ所しかなかった「紅茶伝習所」のうちの一つが丸子にあったからなのですが、実はこの「日本に八ヶ所」のうち静岡県にはもう一つ、丸子に続き翌明治十二年、二俣にも紅茶製法伝習所が置かれていたのです。


 天竜もまた、国産紅茶黎明期の重要な産地の一つであったのです。


 天竜では江戸時代から二俣の茶問屋が天竜川流域の茶を集め江戸に売り込んでおり天竜茶は古くから重要な特産品であったのですが、明治期に茶の生産が拡大した要因は海外への紅茶輸出に拠る部分が大きかったようです。


 歴史と伝統ある「天竜紅茶」
 天竜楽市では高品質の山の茶葉で作られた紅茶を、より多くの皆様に知って頂きたいと願っています。

天竜楽市

静岡県浜松市天竜区は天竜川と秋葉の山々に囲まれた山間地。永い歴史と豊かな物産、伝統ある祭禮や観光、イベント情報を紹介するページです。

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