佐久間神社祭典 漢気連(さくま連) 掛塚型一層唐破風本舞台

8月24~26日は佐久間神社祭典


漢気連(おとこぎれん=旧さくま連)花車は昭和三十二年、小池佐太郎建造の掛塚型一層唐破風本舞台。彫刻は岩田冬根、平成九年に小池工務店で解体修理。

 岩田冬根(とね、本名新之助)は彫長一門の新美常次郎(初代彫常)の一番弟子で、国指定重要無形民俗文化財「桑名石取祭」の祭車彫刻に冬根の作品が多いという。名古屋大須観音仁王像も冬根の作。


 屋台建造当時は佐久間村(浦川町、山香村、城西村との合併以前)単独で人口一万人超え(昭和三十年国勢調査ではのちの佐久間町全域の人口は二万六千人)、久根鉱山、林業、ダム建設及びダム観光で栄え、裕福な自治体と云われた佐久間。 その時代を象徴する屋台です。  


 佐久間祭り囃子保存会さんは、佐久間の祭り、屋台を後世に伝えることを目的としているとのこと。現在は若連(さくま連)は解散し、新たに有志が「漢気連」として屋台を曳き廻しているそうです。



 昭和初期から昭和中期にかけ、佐久間町域は産業も豊かで人口も多く、川合の可祝連、浦川の町勇連も本格的な掛塚型一層唐破風本舞台を導入しています。


 木材が豊富な天竜区の屋台だけに使われている材は良質で、山間部全盛時代の隆盛を現在に伝える貴重な文化財となっています。


天竜楽市

静岡県浜松市天竜区は天竜川と秋葉の山々に囲まれた山間地。永い歴史と豊かな物産、伝統ある祭禮や観光、イベント情報を紹介するページです。

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