世界のAKIBAのルーツ 遠州秋葉信仰まとめ

 毎年12月15、16日に静岡県浜松市天竜区春野町領家の秋葉山総本山秋葉寺で行われている火まつり。


 火防の神秋葉三尺坊大権現を祀り、全国に三万以上の社祠があるという秋葉信仰の総本山、遠州秋葉山は大天狗となった修験者三尺坊が安住の地と定めた聖地、秋葉山中の深い森の中にある秋葉山総本山秋葉寺で厳粛に行われる神事は一度は体験してみることをオススメします。

 12月16日には秋葉山頂の秋葉山本宮秋葉神社にて有名な「火の舞」が奉納される火防祭が執り行われます。


 秋葉山頂から見下ろす天竜川と東海一の夜景も必見です。

 神仏混淆の秋葉信仰は江戸時代末期に最盛期を迎え日本全国に信仰が広がり、日本中から遠州秋葉へ向けて日々幾千幾万の人々が長い旅をしてきました。
 東京秋葉原の地名も遠州秋葉山に因んで名付けられています。


 隆盛を誇った秋葉信仰ですが、明治維新前後の神仏分離により遠州秋葉総本山は神社と寺に分離、その後複雑な経緯を辿ることになります。

 紆余曲折を経ながらも戦前までは遠州秋葉山を目指して全国から参拝客が訪れました。遠州地方の交通網も秋葉山を目指して構築されていきました。
 浜松から信州に至る国道152号線(飛龍街道、旧二俣街道、信州街道)は今も「秋葉街道」の愛称で呼ばれることがあります。

 秋葉街道と並行して、信州へ至るもう一つの水上のルートがありました。江戸時代に入り、秋葉信仰の隆盛と共に天竜川水運が発展していきました。


 諏訪信仰と秋葉信仰にも古代には何らかの接点があったようです。

 秋葉信仰の源流は縄文時代より?


 信州諏訪大社にはユダヤとの関連性が指摘されますが、イスラエルと隣接したレバノンを拠点に地中海沿岸に勢力を広げたフェニキア人もまた遠州へ来ていた痕跡が残されています。

 南アルプス深南部に連なる赤石山脈の山々、日本最奥とも云われるその奥深い土地に根付いた遠州の山岳信仰。秋葉山を中心に上古の昔より連綿と受継がれてきた山を御神体とする信仰は、天狗伝説やヤマイヌ信仰と深く結びついていきます。

 火伏の秋葉信仰の源流は、その美しき清らかな水によって火を消す。
秋葉の森には神仙の棲むような美しく清らかな渓谷があります。

 一度は遠州の霊山、秋葉山に登ってみましょう!

天竜楽市

静岡県浜松市天竜区は天竜川と秋葉の山々に囲まれた山間地。永い歴史と豊かな物産、伝統ある祭禮や観光、イベント情報を紹介するページです。

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