春野町和泉平新宮神社祭典は7月21日(土)22日(日)

 春野町和泉平新宮神社祭典は7月21日(土)22日(日) 21日夜には新宮池に舟屋台が浮かび花火が打ち上げられます。  

 江戸時代には二俣諏訪神社祭典も二俣川に舟屋台を浮かべ花火を打ち上げていたと云います。 

 戦前の鹿島の花火「椎ヶ脇神社奉納煙火」は、真夜中十二時に二俣郷社椎ヶ脇神社神輿が舟屋台に載せられて天龍川を渡御し、二尺玉の花火が連発で奉納され「日本三大花火」と呼ばれていました。  

 二俣の祭典は時代と共に形を変えていきましたが、新宮神社祭典は今も変らず古式に則って舟屋台と奉納煙火の行事が執り行われています。

 山頂付近にある湧水池に浮かぶ舟屋台は幻想的な雰囲気を漂わせています。


 新宮池には大蛇が現われたという伝説があり、池は諏訪湖と通底しているという言い伝えがあります。

 鹿島の花火のルーツである二俣郷社椎ヶ脇神社の巖下を流れる天龍河椎ヶ淵には竜宮城伝説があり、そこに棲む椎河脇大龍王(奥山方広寺の守護神であり、龍宮山岩水寺の山号由来にもなっています)は大蛇、或いは竜の姿をしていると言い伝えられています。
 椎ヶ淵はまさに諏訪湖と天龍河を通じて直結し通底している場所であり、諏訪湖と通ずるというのは繁栄の証でもありました。

 和泉平の集落から新宮池までは二キロほど離れており、集落から新宮池畔にある新宮神社まで子供達が中心となって屋台を曳いて行きます。


 急峻な山岳地帯の祭典で屋台行事を行なっているケースは稀ですが、山間地域に百台以上の屋台を有する天竜区では、小さな集落のお祭りでも屋台を曳き廻すのが困難な場所であっても…当然のように屋台行事が行なわれています。


 江戸時代には秋葉山周辺に江戸や京都から多くの旅人が訪れ、都市で行なわれる屋台行事の情報も古くから入ってきていたのでしょう。
 天竜区の屋台行事は二俣の大屋台随行神輿渡御など江戸時代の日本の祭典の原形、古式を多く遺しています。

 日本の屋台行事の伝統を末永く遺していきたいものです。


天竜楽市

静岡県浜松市天竜区は天竜川と秋葉の山々に囲まれた山間地。永い歴史と豊かな物産、伝統ある祭禮や観光、イベント情報を紹介するページです。

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